今日の確認したい日経記事(4/5)
(要約すると)
・KDDIは4日、スマートフォン(スマホ)決済サービス「auペイ」を9日に始めると発表
・ポイントは電子マネー「auウォレット」の残高にチャージし、auウォレットやauペイで利用できる
・4月中はポイントをauペイにチャージすると10%増額する。支払った金額のポイント還元は、7月以降も還元率を下げて続ける
・KDDIはメルカリとはスマホ決済の加盟店の開拓で、楽天とは加盟店の相互利用でそれぞれ提携を決めている
・2019年度の早い時期に100万カ所で利用できるようにする
・メルペイは135万店で導入が決まっており、楽天ペイは楽天Edyも含めて300万店で利用できる
―ICT総研(東京・千代田)によると、21年度のスマホ決済の利用者は18年度比約3.7倍の1880万人に拡大する見込みだ。同総研の調査ではスマホ決済の中で一番利用者が多いのが楽天ペイだった。KDDIは楽天と組んで利便性を高める狙い
(私見)
・メルカリやKDDIなど、スマホ決済は既存の顧客層に厚みのある業者はより優位な立場にある。
・スマホ決済市場は、OrigaminなどFintech企業が開拓した市場を、ソフトバンクのPayPayなど大手プラットフォーマーが一気に拡大する構図となっている。
・一方、QRコード決済は、アプリを立ち上げてQRコードを読み込む必要があるなど、実際の決済に使うには手間がかかるため、スイカなどICカードやApple payと比べると利便性に劣る
・現状の手間を考えると、QRコード決済については、クーポンやポイント還元など、消費者にとって何らかのメリットでサービスに誘導しなければ、決済サービスとしてICカードやApple payに劣後していることから、決済手段としての広い普及には至らないと思われる。